光線療法について

当クリニックではナローバンド UVB 療法を行っております。

紫外線の中には、UVA、UVB、UVC の3種類がありますが、UVB の中でも特定の狭い波長域を利用したものがナローバンド UVB となります。ナローバンド UVB 療法は PUVA 療法のようにソラレンを使わないため、治療後にサングラスや衣服で遮光する必要もなく、簡便で短時間でできる新しい治療法です。

乾癬、白斑、アトピー性皮膚炎などの皮膚病に効果があります。 週に 2 ~ 3 回治療を受けていただく必要があります。個人差がありますが乾癬の場合は合計 20 ~ 30 回、白斑の場合はもっと回数がかかります。紫外線を浴びすぎるとやけどを起こしたり、長年繰り返せば皮膚がんを引き起こしたりすることが知られていますが、照射回数、照射量の上限を守って的確に行えば、効果の高い治療法です。乾癬や白斑、アトピー性皮膚炎などでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

光線療法(ナローバンド UVB)について

これまで日本においては、外用療法にて効果の乏しい乾癬の症例に対しては、中波長紫外線(UVB)療法やソラレンと長波長紫外線(UVA)を用いた PUVA 療法が行われてきており、それなりの成果を挙げてきました。

しかし近年欧米にて新たな波長特性を持つ紫外線ランプが開発され臨床応用も進み、かなりデータも蓄積されてきました。ナローバンド UVB (以下 NB-UVB) は中波長紫外線領域に含まれる非常に幅の狭い波長域 (311±2nm) を持った紫外線で、この紫外線が乾癬治療に有効であることが明らかとなり、オランダフィリップス社で蛍光管(フィリップス TL01)が開発されると共に治療法として普及し始め、現在では乾癬を初めとして、アトピー性皮膚炎、白斑、多形日光疹、菌状息肉症等の治療に用いられています。
その作用機序としては不明な点も残ってはいますが、T 細胞のアポトーシス誘導が効果的に行われるためと考えられています。通常の UVB と較べて短い波長が少なく、サンバーンを起こしにくいため照射量を上げることによって治療の有効量に達しやすいと考えられます。

照射方法としては、照射量 200-300mJ/cm2 にて治療を開始し、10 – 20% づつ増量しています。
照射回数は週 2 〜3 回行っています。顔に、特に眼瞼近くに皮疹の見られる場合は閉眼を指示、確認しつつ照射することもありますが、基本的には紫外線防護メガネを着用して頂きます。顔に皮疹の見られない方にはさらにタオル等でカバーしてもらいます。また照射によって皮疹が消退した部位には順次下着等を着用し皮疹の残った患部に限って照射を続けるようにしています。陰部については発癌性や、精子への紫外線によるダメージ防止のためにも早期にパンツ着用を促しています。

光線過敏症、皮膚悪性腫瘍の合併・既往のある患者、免疫抑制剤の内服・外用のある患者さんには行いませんが、過去に一定期間紫外線治療を受けたことのある患者さんや 20、30 歳代の若者にも慢性の副作用である皮膚老化や発癌に関して十分に説明し承諾を得た上で行っています。発癌性に関してはこれまでの UVB や PUVA よりも少ないことが推定されています。最近の種々の文献でこれまでの UVB と較べては効果が優れていることは明らかであり、また PUVA との比較では海外では内服 PUVA との比較になってしまいますが、同等との見方が大勢のようです。

乾癬治療においての NB-UVB と他の治療法とのコンビネーションですが、最近はビタミン A 製剤との併用に関して相乗効果ありとのデータが示されておりますが、ビタミン D 外用剤との相乗効果はかなり以前に報告されており、最近でも共に用いることによって治療に要する UVB の照射量がかなり削減されるとの報告がなされております。

当クリニックで導入している紫外線治療機
UV7002
UV7002

UV7002 型 UV 照射装置 (Waldmann 社製)


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